「派遣社員」を考えた
これから派遣社員として働こうと考えている方に
ついこの間まで派遣社員で働いていました。30歳から2年間働いて、転職をしました。
この2年間「派遣社員」をやってみて感じたことを書いておきますので、どなたかの参考になればいいと思います。
目次
1)派遣社員の実情 「給与・派遣会社の待遇の違い・派遣会社の選び方」
2)~働く人が報われるということ~
3)~正社員になるんだ!という人へ~
1)派遣社員はオイシイか…派遣社員の実情
その人の仕事への考え方にもよりますが、「派遣だから」といわれようが気にせずノンビリとすごしている人もいれば、「派遣なのに」と驚かれるほど働く人もいる。
「20代、普通に働いて遊んで、海外旅行でもして、そのうち結婚退社」と思っている人にはオイシイ仕事だと思う。
「就職できなかったからとりあえず」とか、「いつか正社員になりたいけど、何年かは遊びたい」というひとはよっぽど気を引き締めて「チャンスがあったらしがみつく」覚悟がないととても慌てることになりそう。
「派遣会社のオイシイ広告」は真に受けないほうがいいです。
給与
新卒正社員と比べると、20代前半で残業が多い人は給与は多く感じられる。(平均28万くらい、死にそうになるくらい働くと40万くらい)
でもGWや正月の時期は20万位のときもある。周りがボーナスの話で盛り上がっていると少し寂しい…。30代になると正社員に比べて格段に割安になる。年収だけで考えると正社員の半分くらいです。しかも病気になって仕事が出れないと給料は丸々出ない。
派遣会社の待遇の違い
いろいろな派遣社の集まる職場でしたが、もらう自給にはだいぶ差がありました。就業先からは一律時給¥2400(制作系)払われています。そこから先は開きがあり
A社¥1700(交通費支給) B社¥1750 C社¥1500(試用期間¥1300) と大きく違う。
一律時給¥2400払われているのに、試用期間料金などを設定してピンハネも甚だしい。派遣会社は慎重に選びたい。有名な大きな派遣会社は、それほど酷い待遇は無かったようです。
派遣会社の選び方
話をきくと最近は新卒の派遣社員さんが多いです。専門学校にきて卒業制作に目をつけスカウトしていくそうです。「先生のオススメの会社」という触れ込みで入った人もいましたが、学校と派遣会社が同じ資本でした。
学校に入れて学費を取る→派遣会社に入れる→ピンハネを続ける→正社員になると年収の数%を要求する
これが最近のお金の作り方のようです。
正社員採用の場合、派遣会社に百万近いお金が入るようです。契約社員だとそれが支払われないため、派遣会社はいい顔をしません。私の場合は妨害まがいのことをされました。
広告やスカウトなどに惑わされず、ブログやクチコミを利用して、体験者の意見をあつめて慎重に選びましょう。
2)~働く人が報われるということ~
史上最高の好景気といわれながら、一般市民はジリ貧…企業だけが儲けているからです。「契約」「派遣」や「アルバイト」の役割も大きかったはず。
派遣会社と使う企業は何もしないで人件費だけ浮かせてきました。働く人は自分の人生を生き抜くために、賢く、ずうずうしく、企業を利用しましょう。
割り切って派遣で働きたい人
「派遣だからしょうがない」…よく聴くフレーズです。まったく気にせず、自分の仕事はここまでと決めて、余計な仕事は拒否しましょう。定時には帰りましょう。「そういうキャラクター」を作ってしまえばその後は意外と楽です。
職場を利用しましょう。職場はお金を稼ぐ場所とわりきって、必要なときは遅い時間まで粘る。休みたいときは休む。ずうずうしい人が勝ちです。
でも愛想は大事。断るときも笑顔を忘れずに。
やむを得ず「派遣社員」を選んだ人
実は私も事情がありまして、社会復帰の第一歩として「派遣」を選びました。
○良かった点
就職活動が楽だった。度重なる就職活動ってかなりしんどいですよね。精神的に疲れているときに不採用が重なったりするとますます凹みました。勝手に営業が探してくれます。面接もかんたんです。
しかし派遣会社によって得意な業界がちがうので、そこもしっかり調べること。
わたしが就業した先は、正社員よりも厳しく成果を求められないので徐々に体を慣れさせていけた。カンタンなことで出来ないこともあったが教えてもらいながらなんとかできた。比較的勉強に時間を割くことができた。
企業によっては即戦力主義(そもそもそのための派遣ではあるが)で1ヶ月の試用でクビってとこもあって、それは運が悪かったと思って気にしないこと!まずありませんけどね。
○良くなかったこと
「派遣だから」という言葉に寂しくなるときがある。正社員だけのイベントや、ボーナスの時はもりあがれない。「派遣」をあからさまに見下す奴もいる。
会社に所属していると、「研修」「セミナー」などが多い。無料でしかも仕事の一部として参加できる。派遣の場合だと、仕事を休まなくてはならないし、参加費も自腹。
給料が安い。いい結果をだして褒められても給料は上がらない。ボーナスは出ない。上司のボーナスが増えるだけ。
3)正社員になるんだ!という人へ~
正社員が偉いからなろうというのではありません。人それぞれに働き方があります。
制約なしになにかを作りだしたい、大きなプロジェクトに関わりたいという人や、報酬はしっかりもらうよ!とか、家庭を持ちたいから安定が欲しいという方もいます。そんな方々のお役に立てればと思います。
○周りの情報に気を配りましょう。与えられた仕事以外にも、出来そうな事や、興味のある事にはどんどん顔を突っ込みましょう。
○自分にしか分からない「聖域」を作ろう。書類の作り方、運用の仕方、取引先との取り決めなど、いくらでも作れます。ゆっくりでいいので「自分がいないと困る状況を作る」こと。
○120%の仕事をしよう。相手は「派遣」に出来る程度の仕事しか振ってきません。そこで「ここまででいいかな」というところからもう一歩がんばって丁寧な仕事を出そう。
○新聞や本を読もう。仕事が出来る出来ない以外に、人が見るところ。経済や経営、世の中の動きなどの話を「知っている」だけども見方がかわります。
○自分に投資しよう。生活がきついのはとってもよく分かります。でも本を買って勉強したり、セミナーに参加して情報収集することは大事です。そこで人と差が開いていきます。¥1000の本でも将来、何百万にもなって帰ってきますよ。
正社員をとっても崇めたてるひとがいますが、「正社員」も「派遣」も根本の能力に差はありません(経営者などは別でしょうが)。日ごろからの意識の持ち方と仕事のペースが違うのに慣れているだけです。あといろいろなセミナーなどにも参加しているので、難しそうな言葉を少し知っているだけです。
自分に自信をもってやりましょう。時には人の力も借りなくてはならないときもありますが、絶対に成し遂げられます。
アルバイトも契約も派遣も、働くみんな頑張れ!

トラックバックありがとうございます。興味深い記事でうんうんとうなづきながら読ませて頂きました。美味しいと思う反面不安と損な感情と隣り合わせですが、頑張ります。
投稿: jewel | 2007年1月 8日 (月) 10時35分
jewel さん、コメント有難うございます。この方のような読者がいるとうれしくなります。
このコメントを見た皆さんも、「本当の読者」「正しい情報」を見分けて変なトラックバックとかにだまされないように気をつけてください。
投稿: 管理人 | 2007年1月27日 (土) 11時11分